後書き

このたびは、ならず者航海記知らずの地図編を
最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

この作品は私がＷＥＢ上できちんとした形では初めて公開した
作品になるかと思います。それまであまり書いても長続きしなかった
私が、長く書き始めたのもこの作品からだったように思います。

試行錯誤でやっていたので、改稿版をあげてしまったり、
連載が長くなかったりと色々とお見苦しい点があったと
思いますが、お付き合いくださりありがとうございます。
途中、改稿版をあげかけたことがあるのですが、
あれは、話が全体的にそれていきそうなので、現在は一応このままで
おいておくことにします。また、話の流れをそのままに
改稿できるときがきたら、そろそろと直していこうかと思っています。

さて、知らずの地図編としては一応ここでおしまいなのですが、
当初から考えてきていたこととしては、彼らの物語は、
実はフォーダートが味方になってからが本番でした。
地図の謎もあまり解き明かされていませんし、フォーダートにいたっては、
両親との関係やら、彼の過去の清算やらがすんでいません。
先のことを少しばらしてしまうと、フォーダートは、アルザスとライーザに
自分が言ったように、まさにパラサイトされてしまい、彼の船が
物語の拠点になります。
シリーズ形式を取るかと思いますが、徐々に書いていこうと思っていますので、
興味がありましたら、お付き合いいただけるとありがたく思います。

この小説を考えてもうかれこれ五年ほどにもなります。
その間に文体が少し変わってしまったり、ある映画といろいろなところで
重複するような設定がでてきたりして、この連載をやめてしまおうか、と
考えた事もあったのですが、読んでくれている方がいらっしゃることで
はげまされ、どうにかここまで来る事ができました。
本当にありがとうございます。

最後に、色々と手を貸してくださった友人達と更新希望のボタンなどを
押してくださったり、最後まで読んでくださった読者の皆様にお礼申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2004.12.27　渡来亜輝彦拝